オーダーシューズのリュウスケカワムラです。
今から10年くらい前の話です。
現在も私が講師をさせていただいている靴の専門学校は、原宿と渋谷の中間に位置しています。
行きは自宅から学校に向かい、帰りはリュウスケカワムラに向かうという登下校です。
朝、私は地下鉄の表参道駅から歩いて学校に行き、帰りはやはり地下鉄の、明治神宮前駅まで歩きます。
その日私は明治神宮前駅までのルートを、キャットストリートを通ることにしたんですな。
表参道と違って、ワタシでもお買い物が出来そうな店が(いや、だって、表参道にあるのはハイブランドのビルでしょ?)たくさんあって、キャットストリートって言うくらいだから道幅も狭くって、ぶらぶら歩きにちょうどいいんです。
ここは昔は川だったところを道にした場所で、埋め立てか暗渠になっているかはわかりませんが、車はほとんど入ってこないのにもかかわらず、当時はガードレールがあったりしました。
よく、横ノリ系の若い人(スケボーとかサーフィンとかの、板の上に横向きに乗る人ね)がガードレールに腰かけてたり、食べ歩きの若い女子がたむろってたりしたもんです。
雨上がりのその日は道を行く人が少なくて、横ノリ系も食べ歩きもほとんどいませんでした。
そこに遠くから私を目で追うオジサンが!
と言っても私より20歳くらい若い…
でも横ノリよりはだいぶ年上の…
あきらかにソレは、業界人!
私は学生の頃、バイトでファッション雑誌の読者モデルスカウトみたいなことをしていたので、わかるんです。
業界人は目を私にロックオンしたまま、真っ直ぐ私に向かって歩き始めましたよ。ファッション雑誌の『原宿で見つけた女の子』的なやつでしょ?ああ、、遠目だからわかんないのよね、、、、シワが。
今日の年齢から10を引いても、当時52歳です。
私、視線をあわせましたよ。業界人に。すると業界人、(この時すでに5歩)
声に出さず、あっ!という、非常に小さな表情の変化。そして「どぉ〜も」という会釈にならないくらいの微妙なリアクションと一瞬の照れ笑い。これ、1秒以下でした。
ほらワタシ、優しいから。
すぐそばまで来てからのソレは心苦しいでしょ? 私も少〜し会釈して通り過ぎました。
そこからリュウスケカワムラまでの帰り道、何が彼を間違わせたか?を考えましたよね。
丈の短いライダースジャケットに派手な花柄スカート、マリメッコのソックスとリュウスケカワムラのスニーカー。
このスニーカーはダイヤモンドパイソンとオーストリッチを使った、サドルシューズでして、もちろん今は亡き河村の手製マッケイ、特注品です。(現在はセミオーダーで作れますよ。)
姿勢が良いからかな〜
脚が太いから若く見えたのかな〜
(たしかに今より6キロ以上重かったです。)
と、まあ、武勇伝でした。
いつまでも若く見えたい人も、年相応がベスト、な人も、オーダーシューズはリュウスケカワムラへ。
あなたの気持ちを、想像力と経験で、ものすごく理解しようとする店担当者(ワタシ)と、女性ならではの心を尽くした設計者が作る、あなただけの大切な靴。履き心地もルックスも嬉しい靴をリュウスケカワムラは作ります。
プレゼントとして贈られる方も多いんですよ。お好みのデザインや色で作りますからハズレ無しです。
リュウスケカワムラは予約制です。ご予約は下のリンクをクリックしてくださいね。
https://coubic.com/rk-test/354931
皆様のご来店を心よりお待ちしております。
動画を見ると安心しますよ。(?)